

ソロによる『おみずさま』の続編となる、阿部篤志を中心としたピアノトリオ。スタンダードとそれぞれのオリジナルが配置される。
Cheek to cheekとOne Note Sambaはよく知られるスタンダードであるが、まさに極上の前菜と言えようか。幻想的な「紫陽花」、ハードボイルドな「痕跡」、そしてロマン溢れる「りひと」は、三人の性格がよく出ているオリジナル。
ポップスであるI need be in loveは午後のひと時にゆったりと、ユーミンの中央フリーウェイはアップテンポでモーダルなソロ展開。芹澤のベースがカッコいい。
We're All Aloneでデザートの如く甘味にかつ感動的に締めくくるが、全体として大満足なフルコースを味わった気分になる。
1.Cheek to cheek/Irving Berlin
2.One Note Samba/Antonio Carlos Jobim
3.紫陽花/阿部篤志
4.I need be in love/Richard Carpenter
5.まるいひと/即興
6.痕跡/芹澤薫樹
7.りひと/榊孝仁
8.中央フリーウェイ/荒井由実
9.We're All Alone/Boz Scaggs
阿部篤志/Piano
芹澤薫樹/Bass
榊孝仁/Drums
レーベル:QAZZ
企画:石田久二
制作:株式会社フロムミュージック
発売元:まるいひと株式会社