

本場アメリカで黒人音楽の神髄を受け継ぐMC Mystieを中心としたライブアルバム。MC Mystieの名付け親はサックス奏者の故ジョー・ヘンダーソン氏。
インストによるOn a slow boat to ChinaとAll the things you areは白熱した内容であり、とりわけ阿部篤志のピアノが弾けまくる。ヘレン・メリルで有名なYou’d be so nice to come home toは高見浩之がクリフォード・ブラウンさながら見事なソロを展開します。使用するFlumpetとはトランペットとフリューゲルホーンを掛け合わせた珍しい楽器。
おみずさまは簡単なモチーフに基づく即興演奏であり、中盤、MC Mystieによる英語ラップと日本語ポエトリーが魅了します。よく知られるスタンダードFly me to the moonはボーカルソロ、Mistyはピアノとクラリネットを従え、即興ポエトリーが世界観を作ります。
Spainはそれぞれの見せ場を設けながら、何よりスペイン語のラップが斬新で場を盛り上げます。ライブ会場ではお客さんが踊りだす場面も。
1.On a slow boat to China(Frank Loesser)
2.You’d be so nice to come home to (Cole Porter)
3.On a clear day(Burton Lane/Alan Jay)
4.おみずさま(杉山正明)
5.All the things you are(Jerome Kern)
6.You go to my head (Fred Coots/Haven Gillespie)
7.Fly me to the moon(Bart Howard)
8.Misty(Erroll Garner/Johnny Burke)
9.Spain(Chick Corea・Joaquin Rodrigo)
MC Mystie(鳥居史子)/Vocal(2~4,6~9)
阿部篤志/Piano(1~6,8,9)
榊孝仁/Drums(1,2,4~6,9)
芹澤薫樹/Bass(1,2,4~6,9)
土井徳浩/Clarinet・Sax(1,4~6,8,9)
高見浩之/Flumpet(1,2,4,5,9)
杉山正明/監督・編曲
石田久二/企画
レーベル:QAZZ
企画:石田久二
制作:株式会社フロムミュージック
発売元:まるいひと株式会社