※CDではありません【ライブ音源】玉響コンサートⅤ〜神々の宴〜【レコ発】(PDFファイル)のレビュー

※CDではありません【ライブ音源】玉響コンサートⅤ〜神々の宴〜【レコ発】(PDFファイル)
※CDではありません【ライブ音源】玉響コンサートⅤ〜神々の宴〜【レコ発】(PDFファイル)

驚いた。
あの玉響コンサートのライブ音源が、全編にわたって鑑賞できる機会が得られるとは。
玉響コンサートVは、「玉響II」のリリースイベントと位置づけられるだろう。しかしその場で開陳された音世界は、単なる発表の場を超え、まるで見えない結界を張られたかのような、濃密で特異な空間体験をもたらした。「スピリチュアル」という語が、ともすれば色眼鏡で見られかねない文脈を背負っているにもかかわらず、これほどまでに才能が集い、Qさんの印を色濃く刻んだ、異形でありながら確かに“正しい”音楽が成立しているのはなぜなのか。「玉響」というコンセプトそのものが、演奏者を引き寄せ、響きを変容させる一種の磁場として機能しているのではないか——そう思わせる力が、このコンサートには確かに存在していた。
白眉と言うべきは、ボーナストラックと呼ぶには惜しい、後編の演奏である。
玉響コンサートのリピーターにはお馴染みの阿部篤志さんによるANENOH、そして制作時のエピソードと重なり合うことで、ひときわ深い感動を呼び起こす、鈴木孝紀さんのAnge Cri ——いずれも本編の余白に置かれることで、作品世界の奥行きをいっそう際立たせる、静かで決定的な一幕となっていた。鈴木睦美さんのパガニーニや、DJふまさんのどこまでも優しいアジテーションも素晴らしい。。。そして最後に演奏された藤井風のカバー「帰ろう」に至り、感動はまるで真空パックされたかのように密封された。
その余韻をこぼさぬよう、いそいそと家路を急いだことを、今もよく覚えている。
あの日を追体験できるこの粋な計らいに、心から感謝したい。
そして、より多くの人がこの機会に気づくことを、静かに祈っている。

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Nori_chanさん